学会誌
『年報カルチュラル・スタディーズ Vol.4』(2016)
[著者] カルチュラル・スタディーズ学会
[発行所] 株式会社 航思社
[定価] 本体3,000円+税
[コード] ISBN978-4-906738-19-9
特集 <資本>
資本制社会に生きる私たちが無意識に前提としている「資本」。
D・ハーヴェイが『資本の〈謎〉』で分析したのはリーマンショック後の世界金融恐慌でしかなかった。しかし今、格差――下層/上流、若年/老年、男/女など――が拡大の一途をたどり、労働者が「奴隷化」を強いられるなかで問われねばならないのは、「資本」それ自体がいったい何なのか、である。この問いの先にこそ、反資本主義の展望が開けるだろう。
なぜ私たちは自分の時間と労働を切り売りしているのか。なぜ家事は女性の仕事とされるようになり、不可視化され、賃金が払われないのか。――こうした根源的な問いをめぐり、反資本主義としての労働運動、「資本」主義への移行期にかんする歴史的分析、女性の無償労働と魔女狩りの関係性、資本をめぐる表象分析など、文化研究ならではの多面的な考察を展開する。
バックナンバー
『年報カルチュラル・スタディーズ Vol.3』(2015)
[著者]カルチュラル・スタディーズ学会
[発行所]株式会社航思社
[定価]本体2,500円+税
[コード]ISBN978-4-906738-13-7
特集〈戦争〉
極右・安倍政権が進める右傾化・軍事化によって現実になりつつある「戦争」。つねにすでにあった「例外状態」は、安倍・自民党&公明党の安保政策・戦争法案で極限に達して「日常」化しようとしている。それに全面的に対抗すべく、特集では文学、コミックなどの文化面から、さらにフェミニズム、戦争の記憶、人種などから戦争を多面的に捉える。
投稿論文4編、書評・映画評、カルチュラル・タイフーン2014でのレス・バックによる基調講演「人種差別主義の廃墟のただ中にある多文化的コンヴィヴィアリティ」も収録。
(2013) SOLD OUT |
Vol.2 特集〈レイシズム再考〉¥1,500 |
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