Association for Cultural Typhoon Association for Cultural Typhoon

カルチュラル・タイフーン2021 開催方法につきまして

post on : 2021.05.13

カルチュラル・タイフーン2021 開催方法につきまして

 

みなさん、やはり台風は金沢に上陸しませんでした。新型コロナウィルスの感染状況が見通せない中、個人・グループ発表、プロジェクトワークスについてはオンラインでおこない、シンポジウムのみ現地で開催することといたしました。来沢を楽しみにされていた方々、大変申し訳ありません。しかし、これは想定内のことです。3月の発表募集の際にも言及したように、「裏日本」には台風などめったに来るものではないからです。「台風は常にやってくるものだ。」というパシフィック・セントリズムに対して、「台風がやってこない可能性が常にある!」と声をあげるのが「裏の逆襲」の一環だとしたら、今回の決定も体を張った問題提起かもしれません。

 

カルタイ当日ですが、個人・グループ発表は、スケジュール通りの時間にライブ配信していただきます。また、各発表を録画しYouTubeにて限定公開します。プロジェクトワークスの配信方法および、オンラインでの参加方法につきましては、改めてご案内いたします。みなさんにはご不便とご迷惑をおかけしてしまい、重ねてお詫び申し上げます。

 

仕方ありません。台風が来ないなら、ここから発生させるしかないのです。今回、シンポジウム4つに限り、金沢から発信することにしました。当然のことながら、感染対策を徹底し、細心の注意を払いながら行います。また、人数限定とはなりますが、現地に来てもらうオーディエンスを募る予定です(後日、録画を限定公開)。金沢で、北陸で、「裏日本」で台風なんか発生するわけないだろ(笑笑)、という声があろうことは重々承知しています。しかし、冷笑している暇などありません。コロナ禍にあって、「表の論理」がますます跳梁跋扈している状況です。It’s Time to Strike Back! なのです。我々が発生させるものが台風へと発達するためには、皆さんの応答が不可欠です。それぞれがそれぞれの「場」で「逆襲」の狼煙をあげてください。それがきっとこれまでにない「台風の姿」になるはずです。

 

今回、金沢で発表すると手を挙げてくださった皆さんとお会いできないのは本当に残念ですが、来年も杜氏はおいしい酒を造ってくれるでしょうし、漁師は新鮮な魚をとってきてくれるでしょう。「その時」を楽しみにしています。

この度の開催方法変更につきまして、何卒ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

カルチュラル・タイフーン2021実行委員長

稲垣健志(金沢美術工芸大学)