カルチュラル・タイフーン2018の開催のお知らせ

カルチュラル・スタディーズ学会会員の皆様へ、

 

カルチュラル・タイフーン2018の開催について、下記のように決定いたしましたのでお知らせいたします。

 

会場:龍谷大学 大宮キャンパス

日程:2018年6月23日(土)、24日(日)

お問合せ先:association.ct.secretary@gmail.com (学会事務局)

開催趣旨文:

2003年の第1回カルチュラル・タイフーンが早稲田大学で開催されて以来、今年で16年が経ちます。イラク戦争が開始され、新自由主義政策が猛威を振るいはじめた当時から、世界情勢のみならず、私たちを取り巻く文化・社会・経済・政治状況は大きく変わってきました。それらの情勢の変化は、カルチュラル・スタディーズをはじめとする人文・社会科学の研究にも大きな変革を迫っています。

政治情勢についていえば、アメリカや日本にかぎらず多くの先進諸国でポピュリズムが猛威を振るうようになり、排外的・差別的な風潮が蔓延するばかりか、戦前の軍国主義と全体主義への回帰を求める傾向が高まっています。他方で経済情勢についていえば、新自由主義的グローバリゼーションと金融資本主義化の流れは止まるところを知らず、国家どころか家族や個人さえも底なしの債務の泥沼に飲み込まれつつあります。社会情勢についていえば、首都と地方の文化・経済の格差がますます激しくなっているだけでなく、首都と地方の内部においてさえ、ジェントリフィケーションやコンパクトシティ化の進行によって、人々のあいだに文化・経済・社会的資源をめぐる不平等が拡大しています。さらに大学や学会をはじめとする機関の研究者たちも、上記の流れに飲み込まれ、権力への批判的視点を捨てて「御用学者」になることを強いられています。

他方では、こうした流れに抗して、新たな社会・政治・経済のあり方、そして新たな学門のあり方を求める動きが世界的に強まっていることも確かです。しかし、現在の変化が政治・経済・社会だけでなく、それらを支えている文化と個人精神を飲み込む運動であることも、それが合理的な説得や制度的な変革がもはや通用しない強力な情動に支えられていることも確かです。そして、そのような問題こそは現代社会の文化と政治の問題に正面から向き合ってきたカルチュラル・スタディーズが取り組まなければならない課題であることは明らかです。私たち実行委員が2018年のテーマを以下のように設定した理由も、そこにあります。

情動化する社会の政治・経済・文化————グローバル資本主義に未来はあるか?

実行委員会代表 村澤真保呂(龍谷大学)