Association for Cultural Typhoon Association for Cultural Typhoon

2023年度カルチュラル・タイフーンは早稲田で!

post on : 2022.10.10

学会員のみなさん

 

2023年のカルチュラル・タイフーンの開催地が決まりました。早稲田大学です。この間、いく人かの会員の方々とその本務校とで交渉を続けてきましたが、伊藤守会員のお申し出により早稲田大学での開催が決まりました。伊藤会員、ご尽力ありがとうございます。

 

早稲田では2017年にも開催しました。しかしなにより、2003年の第1回カルチュラル・タイフーンが行われた原点の場所です。カルチュラル・タイフーンが開催されて20年、学会化されて10年。この節目のタイミングで、まだ形や輪郭のよくわからない有象無象の群れにすぎないままで行われた場所に戻ることで、いったい私たちはカルチュラル・タイフーンで何をしようとしてきたのか、何を作ろうとしてきたのか、しかし同時に何を失ってしまったのか、リフレクションする絶好の機会となるでしょう。

 

テーマや実行委員の布陣、開催の具体的なフォーマットは未定で、これからピッチを上げて作業をすすめるなかで徐々に浮かび上がってくるでしょう。

 

20年の間に世界は大きく変わりました。当時カルチュラル・スタディーズという名で呼ばれていたものに何を期待していたのかいなかったのか、状況はドラスティックに異なります。他方で、おそらくこういうことは50年前も100年前も、1万5千年前にも言われていたのだと思います。世界は大きく変わったんだと。

 

奇しくも2017年早稲田大会のテーマは、If the World Changes, Cultural Studies Also Changes!!でした。考えてみれば当たり前です。世界が変われば思想や態度も変わる。問題は、どう変わったか、変えようとしてきたか、変えざるをえなかったか、そして何を変えられなかったのか。それらの分節点を明らかにすることではないでしょうか。

 

成城大会で初めて前線に躍り出たフェミニズムの力、新しい世代の新しい思考と技術。これらをしっかりと引き継ぎながら、来年度私たちはどんな台風を巻き起こすことができるのか。いまからワクワクが止まりません。

 

2023年度早稲田大会に向けて、私たち幹事会はいまロードマップを整理する作業に追われています。研究会の定期的な開催を中心に陣容を整えているところです。もうすぐ皆さんにお諮りできるものと思われます。楽しみにお待ち下さい。

 

2022年10月10日

第6期幹事会