ENTRY

エントリー方法について

 カルチュラル・タイフーン2015では、以下のスケジュールに沿って「研究報告」「グループワーク」「ブース」へのエントリーを募集しています。

研究報告

 「研究報告」へのエントリーを希望される方(個人またはグループ)は、下記の公募テーマから1つを選び、応募フォームに要旨等を記入いただいたものを添付し、2015年2月5日(木)23:59までにculturaltyphoon2015[at]gmail.com(atは@に変換してください)へお送りください。その際、メールにはお名前と連絡先を忘れずにご記入ください。

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公募テーマ

① RE:Public

 いま、この瞬間に奪われていくものへの感性や想像力と共に、オルタナティブな政治をはじめることは、誰と、どこから、どのようにして可能となるのでしょうか。

 このような問いを投げかけるのは、カルチュラル・タイフーン2015が、現在の大阪を象徴する二つの会場で開催することと無関係ではありません。ひとつは、JR大阪駅を中心に再開発が進み、行きかう人びとで溢れる「うめきた」エリアを眺める、大学のサテライト・キャンパス。もうひとつは、大阪駅から「環状線」で僅か数十分の移動可能なところにありながらも、人影がまばらであり、かつ「政治改革」のかけ声のもとで「存続の危機」に晒されているリバティおおさか(大阪人権博物館)です。一見すると対照的な両会場ですが、大阪のキタの中心=梅田=Umedaに高くそびえたつ高層ビルディングで耳をすませば聞こえてくる人びとの声なき声と、キタの周縁=芦原橋に保存されてきた歴史が物語る証言とは、時間と場所を超えて、いま、奇妙なほど静かに共鳴し始めているのかもしれません……

 じっさい近年の大阪で起きている様々な状況に目を凝らしてみても、こうした中心と周縁をつなぐことは、決してたやすくはないように思えます。野宿者襲撃や釜ヶ崎構想が問いかける貧困/格差社会の深まりとジェントリフィケーションの兆し。鶴橋におけるヘイトスピーチ事件が問いかける人権と多文化共生の行方。そしてリバティおおさかが教えてくれる、社会運動に基づいた「公共」の窮状…あげていけばキリがありません。しかし、記憶に新しいように2013年から開催されている「仲良くしようぜ」パレードのように、こうした分断を超えた「仲間」を生み出そうとするムーブメントが起きたことも、私たちは覚えています。重要なのは、ただ市場に状況を委ねるだけでも、他者を自分たちにとって都合のいいように一元化するのでもない、オルタナティブな“Public”なるものの模索ではないでしょうか。この公募では、分断の暴力とそれに対する人びとの抵抗と繋がりの軌跡を呼び起こしながら、“Public”なるものとの出会いなおしを希望する人びとからの「返信」を、ぜひお待ちしております。

② 「復興ユートピア」の再構築

 「復興都市」を歩くことを通じて、私たちはそこに何を見出せるのでしょうか。たとえば大阪から神戸にかけた阪神地域の中心市街地を歩いてみましょう。一部にモニュメントがあるとはいえ、ここにかつて6000人以上の人びとの生死とその後の人生を左右した、阪神・淡路大震災という災害があった歴史的事実を見出すことは、いま限りなく困難になっています。そして「復興(Reconstruction)」に伴う空間開発では、他者の「異国情緒さ」を内外にアピールする装いとは裏腹に、再開発に伴う社会・経済的問題に耐え忍ぶことを(とくに被害を受けた)神戸市長田区のようなインナーシティの多様な背景を有する被災者に一方的に強いてきました。

 他方で、西宮市に現れたショッピング・モールのような消費の諸相は、その足もとが実は他者にとっての社会問題の現場と(文字通りの)「地続き」であることを思い起こさせることすら困難にさせています。もちろんそれらに部分的に重なるように、失われた存在が時にノスタルジアとして喚起されるのもまた確かですが、そうした「強者」/「生者」を中心に立ち現れる「復興ユートピア」とも呼べる空間の拡がりに対して、私たちはどのような「方法」をもって批判的に介入することができるのでしょうか。

 この公募では、阪神・淡路大震災に限らない、災禍の後に立ち上がる「復興」のブループリントとその帰結を対象とし、常にそこから差別/排除/忘却されていく人びとの声や営み、そして共生の諸相に耳を傾けたいと思います。それを通じて、オルタナティブで多様なユートピア像を再構築("Reconstruction”)する上での困難と可能性について考えることを目指します。

③ Remembering-記憶/異種混交/キャラクター

 この公募では、「虚構」あるいは「想像的なもの」を積極的に評価し、「虚構」や「想像的なもの」が、普段の生活の中にある日常的でふつうのものであり、かつ、場合によっては様々な衝突や摩擦をうみだすような厄介なものであることを、記憶・異種混交・キャラクターをキーワードにしながら、あらためて「思い出す」ことを(リメンバー)していきたいと思います。

 たとえば、わたしたちは普段の生活で、シーンに合わせて自己の「キャラクター」を使い分けています。時には自己の中のそれぞれの「キャラクター」が矛盾し対立することもあります。

 あるいは、一個の文字テクストが成立するプロセスを考えてみてもよいでしょう。語られるテクストは語り手が「記憶」したり「想像」したりしたことの集積です。その「記憶」の集積の中で、語り手の主観を通した「キャラクター」が躍動し、時には語り手自身が「記憶」の中に飛び込み、一人の「キャラクター」となることもあります。そして、ミハイル・バフチンが言うように「キャラクター」それぞれの内言・外言による対話が混交し、一つの作品となります。これは、「虚構」の持つ大きな要素です。

 わたしたちは、一個の人間の中に様々な「キャラクター」を内包させ、そして「異種混交」させ、なおかつ、なんとか折り合いをつけながら生きています。これは「虚構」という体裁そのものですし、想像的なもの抜きには成り立たないプロセスです。

 この前提に立つと、さらに、一個の共同体もまた、あらゆる「虚構」や「想像的なもの」が混交して成立しているメタレベルでの「虚構」や「想像物」と言えます。レイモンド・ウィリアムズは一見「異種」なもの同士を“and”でつなげて、生活実践を分析していきました。このパネルは、文学的な響きを伴う「虚構」というものが、あらゆる生活・領域に必然的なものであることを改めて想起する場に(リメンバー)していきたいと思います。

④ ポピュラーの行方―メディア/空間/マテリアル

 現在の社会における「ポピュラー」とはいかなるものでしょうか。「クールジャパン」というスローガンのもとに推進される諸政策を見れば明らかなように、今日の「ポピュラー」は国家戦略や企業利益と密接に絡み合いながら人々の「文化」のなかに広まっています。ですが、それは「上から」の戦略のみで進められるものではなく、SNS (social networking service)に代表される人々のネット利用などを通して「下から/内から」後押しされていることは言うまでもありません。近年のこうした動きは、従来からの「ポピュラーカルチャー」をめぐる評価や意味付け、例えば「何がポピュラーカルチャーであるのか」、「何を基準にポピュラーと看做されるのか」といった「文化」をめぐる問いそれ自体を、具体的な事例や現象を通して見つめ直す契機ともなっています。

 いま現在、「ポピュラーなもの」はどこへと向かっているでしょうか。その軌跡に、どのような多様性のせめぎ合い=「抗争」を見出すことができるのでしょうか。さまざまな位相において、多種多様なアクターを巻き込みながら、両義性を含みつつ進行する「ポピュラー」の再方向づけ(re-orientation)。それは、ネットから発せられた「声」が、より多くの人々を巻き込んだストリートでの「ムーブメント」へと発展していく最近の現象のように、特定の場所=「空間」において具体的な題材=「マテリアル」を介して生起するものです。私たちは、どのようにそのプロセスに巻き込まれ、なにを/どう経験しているのでしょうか。デジタルメディアの進展のもとでの「ポピュラー」の行方、ならびにそれをめぐる課題と可能性について考えていきます。


グループワーク

 カルチュラル・タイフーン2015では、おもに大学生企画によるワークショップ、成果報告会、討論会などを行う、「グループワーク」へのエントリーを募集します。これは2015年度のテーマや上記のサブテーマに限らず、カルタイそれ自体の趣旨にかなったものであればどんなものでも歓迎します。希望される方(個人またはグループ)は、応募フォームに要旨等を記入いただいたものを添付し、2015年3月10日(火)23:59までにculturaltyphoon2015[at]gmail.com(atは@に変換してください)へお送りください。その際、メールにはお名前と連絡先を忘れずにご記入ください。

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ブース

 カルチュラル・タイフーン2015では、展示、パフォーマンス、ミニイベントなどを行う「ブース」へのエントリーを、所属を問わず募集いたします。2015年度のテーマや上記のサブテーマに限らず、カルタイそれ自体の趣旨にかなったものであればどんなものでも歓迎します。希望される方(個人またはグループ)は、応募フォームに要旨等を記入いただいたものを添付し、2015年3月10日(火)23:59までにculturaltyphoon2015[at]gmail.com(atは@に変換してください)へお送りください。その際、メールにはお名前と連絡先を忘れずにご記入ください。

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*会場の都合上、ブース企画の開催は初日(6月13日)に限らせて頂く場合があることを予めご承知おきください。


スケジュール

日時 内容 場所
2014年 12月31日(水) 「研究報告」公募開始  
2015年 1月10日(土) 「グループワーク」/「ブース」公募開始  
2月5日(木)23:59 「研究報告」公募締め切り  
3月1日(日) 「研究報告」採否の告示  
3月10日(火)23:59 「グループワーク」/「ブース」公募締め切り  
3月31日(火) 「グループワーク」/「ブース」採否の告示  
6月13日(土) カルチュラル・タイフーン2015:1日目 リバティおおさか
6月14日(日) カルチュラル・タイフーン2015:2日目 関西学院大学大阪梅田キャンパス